
「私、人を殺せるんだ。たぶんね」
この一文だけで、物語の奥にある暗がりをのぞき込みたくなる。
今回紹介するのは、電撃文庫から2026年5月9日に発売されるライトノベル『たぶん、彼女は人を殺せる』です。
タイトルは不穏。
けれど、ただ刺激的な作品というよりも、
罪悪感や自己犠牲、そして少しの恋が絡み合う、感情を深く揺さぶるタイプの物語になりそうです。
著者の丸深まろやかさん自身も、本作について「魂込めて書いた」「読めばきっと忘れられない本になると思います」と発信されています。
残酷で、悲しくて、でも優しくて温かい。
そんな言葉に惹かれる人なら、発売前からチェックしておきたい一冊です。
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『たぶん、彼女は人を殺せる』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | たぶん、彼女は人を殺せる |
| 著者 | 丸深まろやか |
| イラスト | 姐川 |
| レーベル | 電撃文庫 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2026年5月9日 |
| 判型 | 文庫判 |
| ページ数 | 344ページ |
| 定価 | 924円 |
『たぶん、彼女は人を殺せる』は、異能をめぐる青春ライトノベルです。
けれど、明るい青春ものというよりは、心の奥に沈んでいる痛みや罪を、ゆっくり掬い上げていくような作品に見えます。
タイトルにある「人を殺せる」という言葉は強い。
でも、もっと気になるのはその前につく「たぶん」です。
断定ではない。
けれど、否定でもない。
この曖昧さが、すでに物語の入口を少し歪ませています。
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あらすじをネタバレなしで紹介
本作の主人公は、異能の回収者として雇われている高校生・氷高瑞貴。
彼の前に現れるのが、同じクラスの中心人物である霧江真雛です。
真雛は、自分には「人を殺せるちから」があると語ります。
この世界には、人知れず異能者が暮らしている。
けれど、その異能は本来この世界のものではない。
だから、あるべき場所へ戻さなければならない。
たとえその力が、誰かの人生を変えてしまっていたとしても。
ここから物語は、異能の回収者である少年と、人を殺せるかもしれない少女の関係へと進んでいきます。
少女は本当に異能者なのか。
その力は本当に人を殺せるのか。
そして、少年が背負っている罪とは何なのか。
このあたりの謎が、物語を静かに引っ張っていきそうです。
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作者本人の言葉から伝わる、本作の温度
『たぶん、彼女は人を殺せる』で特に気になるのは、作者本人の発信です。
丸深まろやかさんは本作について、かなり強い言葉で自信作だと語っています。
「読めばきっと忘れられない本になると思います」
この一文だけでも、かなり惹かれるものがあります。
さらに、目指した作品像として語られているのが、
「残酷で、悲しくて、でも優しくて温かい」物語。
この並びがとてもいい。
ただ暗いだけではない。
ただ泣かせるだけでもない。
人の心を壊すような痛みがありながら、その奥にまだ温度が残っている。
そんな読後感を期待してしまいます。
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表紙にも注目。秘密が隠されているらしい
本作は表紙もかなり印象的です。
ビビッドなピンクと黒を基調にした、かなり目を引くデザイン。
そこに、こちらを見つめるヒロインの瞳が重なります。
かわいさよりも先に、少し吸い込まれるような不思議な感覚があります。
そして作者本人によると、この表紙には「秘密」が隠されているとのこと。
これはかなり気になります。
読み終えたあとに表紙を見返したら、意味が変わるタイプの作品かもしれません。
本を読む前と読んだ後で、同じ表紙が違って見える。
そういう仕掛けが好きな人には、たまらない一冊になりそうです。
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この作品で気になる3つのポイント
1. 「たぶん」という言葉が怖い
『たぶん、彼女は人を殺せる』というタイトルで、いちばん不穏なのは「たぶん」です。
彼女は人を殺せる。
そう言い切られるよりも、ずっと怖い。
本当に力があるのか。
思い込みなのか。
すでに何かが起きているのか。
それとも、誰かがそう信じたくなるほどの理由があるのか。
「たぶん」という曖昧な言葉があるだけで、物語全体に霧がかかったような不安が生まれています。
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2. 異能を「回収する」という設定
異能ものの作品では、能力を使って戦ったり、誰かを救ったり、世界を変えたりする展開がよくあります。
けれど本作では、異能は「回収されるもの」として描かれます。
ここが面白いところです。
力は便利かもしれない。
本人を支えるものかもしれない。
あるいは、その人の人生そのものになっているかもしれない。
でも、本来この世界のものではないなら、返さなければならない。
では、その力によって変わってしまった人生はどうなるのか。
力を失うことは救いなのか。
それとも、もう一度奪われることなのか。
異能という派手な設定の奥に、かなり人間くさい問いが隠れていそうです。
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3. 罪を背負った少年と、危うい少女の関係
主人公の氷高瑞貴は、異能の回収者です。
けれど彼自身も、ただの観測者ではありません。
彼には、とある罪がある。
そこに現れるのが、人を殺せるかもしれない少女・霧江真雛。
この組み合わせだけで、もう平穏には終わらない予感があります。
二人の関係は、単純な恋愛ではなさそうです。
近づけば救われるかもしれない。
でも、近づくほど傷つけ合うかもしれない。
そんな危うさがあります。
青春のきらめきよりも、ガラス片のようなまぶしさを感じる関係性になりそうです。
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こんな人におすすめ
『たぶん、彼女は人を殺せる』は、次のような人におすすめです。
- 異能ものが好き
- 青春小説の中に暗さや痛みがある作品が好き
- 罪悪感や自己犠牲をテーマにした物語に惹かれる
- 不穏なタイトルに弱い
- 読後にしばらく残る作品が好き
- 表紙やタイトルに仕掛けがある作品が好き
- 甘いだけではない恋愛要素が好き
特に、「特殊能力そのもの」よりも、その力を持ってしまった人間の心を読みたい人に合いそうです。
物語に救われたい。
でも、少し壊されたい。
そんな読書を求めている人には、かなり刺さる可能性があります。
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発売日は2026年5月9日。GW明けに読みたい一冊
『たぶん、彼女は人を殺せる』の発売日は、2026年5月9日です。
ゴールデンウィークが終わったあとに発売される一冊。
連休明けの少しぼんやりした日常に、こういう感情を揺らす物語が届くのは、なんだか妙に似合います。
発売前から作者本人の投稿にも多くの反応が集まっており、表紙や作品への期待値も高まっています。
気になる方は、早めに予約しておくと安心です。
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まとめ|読めば忘れられない一冊になりそうな、注目の青春異能譚
『たぶん、彼女は人を殺せる』は、人を殺せるかもしれない少女と、罪を背負った少年を描く青春異能ライトノベルです。
不穏なタイトル。
秘密が隠された表紙。
そして、作者本人が「魂込めて書いた」と語る自信作。
残酷で、悲しくて、でも優しくて温かい。
この言葉に少しでも惹かれたなら、きっとチェックしておきたい一冊です。
明るいだけの青春では物足りない人へ。
読み終えたあと、心のどこかに小さな棘と温度が残るような物語を求めている人へ。
『たぶん、彼女は人を殺せる』は、発売前からかなり気になる作品です。
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