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人を殺せる、と少女は言う。だが、題名には「たぶん」が付いている。丸深まろやかの『たぶん、彼女は人を殺せる』でまず気になるのは、異能の強さより、その力が本当にあるのかという不確かさだ。
出版社の公式紹介によれば、異能を持つ人々がひそかに暮らす世界で、高校生の氷高瑞貴はその力を回収する役目を担っている。同級生の霧江真雛は、人を殺せる力を持つと主張し、回収に条件を示す。異能が存在する世界でも、一人の言葉をどこまで信じるかは、また別の問題になる。
この出発点が興味深いのは、力を回収すれば話が済むようには見えないところだ。役目を持つ少年に対して、少女は自分から条件を出してくる。能力を扱うには、その持ち主とも関わらなければならない。二人の関係に関心を向けると、題名の「たぶん」も、力の有無だけでなく、相手について何を知っているのかという問いとして読める。
これは公式に示された設定と題名からの見方であり、物語の答えではない。少女の主張をどう確かめるのか、条件を通して二人の関係がどう動くのか。紹介で先を埋めず、本文で見届けたいのはその部分だ。
目次
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書誌と版について
- 著者:丸深まろやか
- イラスト:姐川
- レーベル:電撃文庫
- 発売日:2026年5月9日
- 判型・ページ数:文庫判・344ページ
- ISBN:9784049169249
紙は電撃文庫の文庫版。電子版は『たぶん、彼女は人を殺せる【電子特典付き】』として案内されている。形式と特典の有無を確認して選ぼう。公式ページには試し読みの案内もある。
書誌・作品情報の確認日:2026年10月7日。あらすじの出典:KADOKAWA『たぶん、彼女は人を殺せる』。結末の評価や読了体験は含めていません。