綴もの号外|2026年10月9日
アイキャッチは、書店をイメージしたイラストです。実際の河出書店の内装ではありません。
河出書房新社の社屋に、読者を迎える小さな書店がある。創業140周年を記念した「河出書店」だ。東京・神楽坂エリアの社屋3階を会場に、本に関わる人の話を聞き、本を選ぶ機会を設けている。初回の開店日は2026年7月19日。通常は社員が仕事をする場所を、不定期に読者へ開く取り組みである。公式の開店案内から、その仕組みを見てみたい。
140年の出版社が、仕事場に読者を迎える
河出書房新社の始まりは、1886年に東京・日本橋で創業した成美堂書店にさかのぼる。2026年5月で創業140周年を迎えた。周年企画の発表では、本と読者の関係をより身近にする方針を掲げている。河出書店は、その関係を実際の場所で育てる試みといえそうだ。
公式案内によると、開店日に作家や翻訳家、装丁家、編集者などを迎え、ゲストが選んだ本について話を聞く。初回には藤沢周と武田砂鉄が登場し、本を書くこと、読むことをテーマに語る企画が組まれた。店頭で一冊を選ぶ時間に、その本を読んできた人の声が加わる。
選書の理由を聞いてから、本棚へ
気になるのは、本のつくり手の仕事場と読者の本選びがつながることだ。普段なら書名や帯、書店の紹介文を手がかりに選ぶところを、ゲストの読書経験からたどる。その人がどんな本を大切にしてきたかを知れば、自分だけでは手を伸ばさなかった作品も、次の読書の候補になるだろう。
また、公式特設サイトには現地観覧のほか、配信や選書付きのチケットも案内されている。遠方からでも本の話に触れられる選択肢がある。受付期間や配信の視聴期限は、参加したい回の案内で確かめたい。
訪ねる前に、開店日と予約を確認
所在地は東京都新宿区東五軒町2-13、河出書房新社の3階。地下鉄東西線・神楽坂駅から徒歩5分、大江戸線・牛込神楽坂駅から徒歩8分と案内されている。読者が現地参加するには事前申込が必要だ。
- 開催は不定期。各回の日時に合わせて訪ねる。
- 現地観覧は定員15名・完全予約制。応募が定員を超えた場合は抽選となる。
- 河出書店以外の執務室には立ち入れない。
- 書店開放日も企画されているが、確認時点では日程・詳細が調整中だった。
2026年10月9日時点で確認した公式特設サイトには、次回の確定した開店日時は見当たらなかった。訪問を考えるなら、まず公式の更新と申込条件を確認しよう。本をつくる場所で、誰かの読書の話を聞く。その機会が、まだ知らない一冊につながるかもしれない。
情報確認日:2026年10月9日。開催・受付情報は変更される場合がある。最新情報は河出書店の公式特設サイトへ。