『初恋をしまう日』|叶わなかった初恋を、どう「しまう」か

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町田そのこさんの『初恋をしまう日』が、2026年10月21日に講談社から発売されました。講談社はこの一冊を、本屋大賞作家・町田そのこさんの「デビュー10周年」の節目の一冊と位置づけていて、王道の恋愛小説として紹介しています。

引き裂かれた初恋、その先へ

公式のあらすじは、こんな物語です。兄の犯罪で故郷を追われることになった茜(あかね)と、苛烈な父親を持つ碧生(あお)。二人は惹かれ合うけれど、現実を変えるにはあまりに幼く、無力だった。長い年月が経ち、新天地で生活する彼らのもとへ、過去と向き合うときが近づいている。紹介文は「かけがえのない初恋に下す決断は」という言葉で止まっていて、その先は書かれていません。決断の中身は、本の中で確かめる楽しみに残しておきますね。

「しまう」という題名の言葉

題名でまず気になったのは、「しまう」という言葉でした。初恋というと「実ったか、終わったか」で語られがちだけど、この題名は「どうしまうか」と問いかけてきます。講談社のプレスリリースも「互いに思い合ったまま、家族の事情で引き裂かれた初恋をどう『しまう』のか」と紹介していて、デビュー以来ずっと書き続けてきた「家族」というテーマとともに描かれる一冊だとしています。

なかったことにするのでも、きれいに飾るのでもなく、どうしまうかを考える。その問いの置き方が、入口としてこの本らしいなと思います。

町田そのこさんについて

町田そのこさんは、1980年生まれ、福岡県在住。2016年に「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞し、2017年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビューしました。『52ヘルツのクジラたち』で2021年本屋大賞を受賞しています。本作の初出は「小説現代」2026年10月号です。

発売前後の話題

講談社の発表(2026年9月24日)によると、発売約1か月前の時点で、読書メーター「読みたい本ランキング」単行本部門で月間1位(集計期間:2026年8月5日〜9月4日)になっていました。

岩瀬書店の総合週間ベストセラーでは、2026年10月19日〜25日の期間で第8位に入っています。一つの書店の週間順位ではありますが、発売直後の動きとして紹介しておきます。

こんな人におすすめです

  • 町田そのこさんの作品が好きな人
  • 恋愛小説を久しぶりに読みたい大人
  • 「家族」を描いた物語が好きな人
  • 初恋のしまい方、という題名の問いに引かれた人

長い年月を経た二人が、どんな決断をするのか。その行方を、急がずにたどってみたい一冊です。

書誌情報

  • タイトル:『初恋をしまう日』
  • 著:町田そのこ
  • 出版社:講談社(文芸単行本、四六変型)
  • 紙版発売日:2026年10月21日
  • 電子版発売日:2026年10月20日
  • ページ数:352ページ
  • 価格:紙版 税込2,255円(本体2,050円)
  • ISBN:978-4-06-544920-2
  • 初出:「小説現代」2026年10月号

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出版社ページ:https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000430804

出典

※この記事は、出版社の公式紹介と公表情報をもとに書いた紹介です。物語の結末や、公式紹介にない展開には触れていません。

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