月明かりの下に広がる架空の都市と、手前の石の縁に置かれた閉じた本のピクセルアート

『超かぐや姫!』公式ノベライズ紹介|彩葉の気持ちと日常を、小説でも

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『超かぐや姫!』を観たあと、彩葉の気持ちをもう少し知りたくなった。かぐやと出会うまでの暮らしや、家族、友人との関係も気になる。そんな方に紹介したいのが、桐山なるとさんによる公式ノベライズです。

山下清悟監督が全面監修し、映画にはない追加描写も多数収録。彩葉の一人称で語られる小説版には、映像で楽しんだ物語を、彼女の視点からたどる面白さがあります。結末には触れず、彩葉の視点で物語をたどる楽しさを紹介します。

映画の原作ではなく、映画を小説にした一冊

本書は、映画『超かぐや姫!』の公式ノベライズ。先に小説があって映画化された作品ではありません。

主人公は、一人暮らしをしながら東大合格を目指す高校生・酒寄彩葉。ある日、七色に光る電柱から現れた赤ん坊を拾い、彼女の生活は一変します。赤ん坊はみるみる成長し、月から来たという少女に。彩葉は彼女を「かぐや」と名付けます。

昔話を思わせる出会いが、仮想空間「ツクヨミ」でトップアイドルを目指す展開につながっていく。七色に光る電柱と、月から来た少女。昔から知っている物語の入口が、見慣れた街の景色の中で急に光り出すようで、私はこの取り合わせに惹かれます。

彩葉の一人称だからこそ、追いたくなる気持ち

公式対談によると、小説版は映画のストーリーを土台に、感情面や彩葉の家庭、過去を掘り下げる方針で制作されました。桐山さんは、場面ごとに彩葉が何を感じているのかを監督に確認しながら執筆したと話しています。

友人の芦花や真実、バイト先との関わりも、彩葉の暮らしを知る手がかりになります。突然やって来たかぐやの存在が大きいからこそ、それまで彩葉の周りにあった日常にも目を向けたくなる。彼女の言葉から、物語の景色がどう見えるのかを知りたいです。

映画を観たあと、文章で戻ってみる

小説を読んでから、映画の同じ場面へ戻ってみる。映像で気になった表情を思い浮かべながら、文章を読み返す。作品が好きになったあとだからこそ、二つを行き来する楽しみがあります。

桐山さんは対談で読みやすさも大切にしたと語っています。出版社のページには公式試し読みへのリンクもあるので、小説版の語り口を見てから選べます。

紙と電子版。漫画版との取り違えに注意

紙の本はファミ通文庫の324ページ。電子版も発売されています。同じタイトルの漫画版もあるため、小説を探すときは著者名「桐山なると」とレーベル「ファミ通文庫」が目印です。

書誌:超かぐや姫!/著:桐山なると/口絵・本文イラスト:うらたあさお/原作:スタジオクロマト・スタジオコロリド/KADOKAWA・ファミ通文庫/2026年1月30日発売/文庫判324ページ/定価836円税込/ISBN9784047387348。

映画の余韻が残っているうちに、今度は彩葉の言葉で物語をたどってみる。公式ノベライズは、そんな楽しみ方のできる一冊です。

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電子版・公式試し読み(KADOKAWA)

参照した公式情報

書誌と定価は2026年10月24日時点の出版社掲載情報。価格・在庫は購入先をご確認ください。記事は公式書誌・告知・制作対談を参照し、小説全編の実読レビューではありません。アイキャッチはAIで制作したイメージで、公式の書影や作品の場面ではありません。

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綴 紫乃

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