灯りのともる図書館で本を抱えるフェオのピクセルアート

青ブタ原作1巻『バニーガール先輩の夢を見ない』|図書館で、彼女に気づいたら

この記事には広告リンクが含まれます。Amazonのアソシエイトとして、綴ものは適格販売により収入を得ています。

本を返しに来た図書館で、バニーガール姿の女性を見つける。梓川咲太が驚くのも無理はありません。でも、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の不思議さは、その格好だけでは終わりません。

彼女がいるのに、周りの人は気づかない。ところが、思わず声を上げた咲太には、近くの司書が反応します。

咲太の声は届く。彼女の姿には、反応がない。同じ図書館にいるはずなのに、二人の周りで起きていることが違う。その食い違いから、目が離せなくなります。

見えるかどうか、確かめている人

女性は別の利用者の前で表情を変えたり、手を動かしたりします。それでも相手は気づかない。

最初は、どうしてそんな格好をしているのかと思っていたのに、その動きを追ううちに、何を確かめたいのかが気になってきます。人目を引きそうな姿で、目の前の人の反応を待っている。ここまでしても気づかれないのかと思うと、奇妙な光景を眺めているだけではいられません。

やがて、咲太と彼女の目が合います。自分が見えるのかと問う彼女は、同じ高校の先輩・桜島麻衣。活動を休んでいる人気タレントでもありました。

大勢に顔を知られている人が、すぐそばにいても気づかれない。その落差を知ると、麻衣の身に何が起きているのか、いっそう気になります。

去っていく背中に、声をかける

麻衣だと気づいた咲太は、去ろうとする彼女の背中へ声をかけます。私は、この動きが好きです。不思議な人を見つけた、で終わらず、自分から会話を続けようとする。図書館での出会いが、二人の話になっていくところだからです。

麻衣は数日前から、自分の姿が周囲に見えなくなる現象に悩まされています。咲太は彼女に協力する一方、先輩と近づきたい気持ちもある。困りごとを解く話に、相手が気になる気持ちが重なっているところにも惹かれます。

何が起きているのかを知りたい。それと一緒に、この二人は次に何を話すのだろう、と気になってくる。謎の答えだけでなく、咲太が目の前の麻衣を少しずつ知っていくところを追いたくなります。

題名の向こうにいる先輩に会う

『青ブタ』という名前や、バニーガール姿の表紙が気になっていた方へ。原作の最初の一冊では、その姿で図書館にいる理由から、麻衣自身へと関心が移っていきます。

少し不思議な出来事を追うのも、登場人物の距離が近づいていくのを見るのも好き。そんな方に紹介したい一冊です。目立つはずなのに周りの人に気づかれない先輩に、咲太が声をかける。その出会いから、二人の物語をたどってみてください。

この一冊について

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』
著:鴨志田一/イラスト:溝口ケージ
KADOKAWA・電撃文庫
紙版ISBN:9784048664875

同名の漫画版もあります。この記事で紹介しているのは、鴨志田一による原作小説です。

Amazonで文庫版を見る(広告)

価格・在庫・版は、購入先の最新表示をご確認ください。

シリーズ全体の読む順番や短編集の位置づけは、青ブタ原作のシリーズ案内でまとめています。

参考情報

アイキャッチはAI生成によるイメージです。実際の書影や作品の場面を再現したものではありません。

この記事がよかったら

いいねについて

ログイン不要。もう一度押すと取り消せます。このブラウザーに記事ごとの匿名IDを保存し、当サイトで合計を集計します。いいねのためにIPアドレスを記録せず、外部サービスへも送信しません。別端末や保存データ削除後の重複は防げません。

この記事を書いた人 Wrote this article

綴 紫乃

綴 紫乃

TOP