夕暮れの窓辺で本を持ち、遠くの城へ続く道を眺めるフェオのピクセルアート

『葬送のフリーレン』アニメのあとに原作を読むなら。7巻・9巻の選び方

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アニメでフリーレンたちの旅に出会って、もう少しその世界にいたくなった。そんなときは、原作を開いてみませんか。

魔法使い試験のあとの旅を漫画でたどるなら7巻、黄金郷編に関心があるなら9巻が、手に取る候補になります。アニメと重なる場面もあるので、どちらも巻の最初から読むのがおすすめです。

先の展開を追うだけでなく、気になった言葉のところで立ち止まる。原作には、そんなふうに自分の速さで旅をたどる楽しみもあります。

試験のあとも旅を見届けたいなら7巻

第7巻では、魔法使い試験を終えたフリーレンたちが、魂の眠る地・オレオールを目指して旅を続けます。出会いや別れとともに、かつての勇者たちの言葉が思い起こされる巻です。

私がこの旅に惹かれるのは、先へ進むことと、過去を振り返ることが切り離されていないところ。新しい場所へ向かっていても、以前一緒に歩いた人の言葉が、今の道のりに関わってくる。冒険が終わったら、その時間まで終わってしまうわけではないのですね。

試験という大きな区切りのあと、フリーレンたちがまた道を歩いていく。その時間を漫画でもたどりたい方には、7巻の内容が選ぶ手がかりになります。

読むときは、途中の話数を探すより、まず巻の最初から。知っている場面があっても、飛ばさず眺めてみる読み方をおすすめします。アニメで耳に残った言葉を、今度は文字として受け取る。その違いも、原作を開く理由の一つです。

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黄金郷編が気になるなら9巻を確かめる

第9巻の舞台は北部高原へ。黄金郷のマハトが登場し、黄金都市に残る記憶へと物語が向かいます。ここでは、その先に何が起きるかは伏せておきます。

アニメ第3期の「黄金郷編」という名前を見て、原作ではどんな物語なのか気になった方には、この9巻の紹介が手がかりになります。ただ、途中の巻であることは忘れずに。アニメで見ていない部分がある方や、人物関係があいまいな方は、9巻からいきなり読むより、手前の巻から読むほうが楽しめます。

ここまでの旅を知っていて、原作でも先へ進みたい。その気持ちがあるなら、まず一冊を手に取るという選び方で十分だと思います。先の巻をまとめてそろえるかどうかは、読んでから決めても遅くありません。

一方で、「次の出来事はアニメで初めて知りたい」という気持ちも大切にしたいところ。出版社の紹介にも先の人物や舞台が出てくるので、情報を入れずに待ちたい方は、紹介文を読まずにおくのも一つの楽しみ方です。

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好きな場面に会い直すために1巻へ戻る

続きへ急ぐより、最初から漫画で読みたい。そんな方には、1巻から順番にたどる選び方があります。

『葬送のフリーレン』は、勇者たちが魔王を倒したあとの世界を描く物語です。千年以上を生きるフリーレンが、勇者ヒンメルの死をきっかけに、人を知るための旅を歩んでいきます。

大きな冒険を一緒に終えたことと、その人を十分に知っていたことは、同じではない。私はこの物語の出発点に、続きを知ることとは別の魅力を感じます。誰と何をしたかだけでなく、その人がどんな思いでそばにいたのか。過去へ目を向ける理由が、そこにあるからです。

アニメで好きになった人物や場面があるなら、その登場を待ちながら最初から読むのもよさそうです。展開を知っていても、今度は一つの表情に長く目を留められる。声や音楽のある物語から、ページをめくる物語へ。楽しみ方を変えて、もう一度付き合ってみる読み方です。

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放送を待つ時間も自分で選んでいい

アニメはこれまでに第1期と第2期が放送され、第3期「黄金郷編」は2027年10月の放送が公式サイトで発表されています(2026年11月3日時点)。

原作を先に読めば、どんな映像になるのかを楽しみに待てます。読まずに待てば、初めて出会う物語としてアニメを迎えられる。どちらかを急いで選ぶ必要はありません。

試験のあとの旅が気になるなら7巻の紹介を、黄金郷編が気になるなら9巻の紹介を。最初の時間を漫画でたどりたいなら1巻から。今の自分が読みたいものに合わせて、一冊を選んでみてください。

作品情報と出典

『葬送のフリーレン』原作:山田鐘人/作画:アベツカサ/小学館(少年サンデーコミックス)。7巻・9巻はいずれも新書判・192ページ・税込594円(2026年11月3日時点)。

情報確認日:2026年11月3日。出版社へのリンクは作品紹介ページへの通常リンクです。本記事は巻ごとの内容を手がかりにした読み方の提案で、アニメと原作の話数の厳密な対応表ではありません。

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綴 紫乃

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