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正月の駅伝中継を楽しみにしているなら、その前に読む本にも、箱根駅伝を題材にした小説を選んでみませんか。
池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝』は、走る人だけでなく、その走りをテレビで伝える人にも目を向けた小説です。文藝春秋の紹介には、予選会で敗れた大学の陸上部と、中継に携わるテレビ局の仕事が並びます。
2026年10月10日からは、日本テレビ系の土曜よる9時の枠で、この小説を原作にした連続ドラマの放送も始まっています(主演は大泉洋さん)。ドラマで興味を持った人が、原作の文庫に手を伸ばす最初の一冊としても読めるよう、上下巻の違いと選び方をまとめました。
競技の勝敗が気になる人にも、仕事や組織を描く物語が好きな人にも、入り口のある題材です。ここでは出版社の紹介を手がかりに、物語の先を明かさず、読む前に知っておきたいことを整理します。
走る人から入るか、伝える人から入るか
上巻の紹介でまず示されるのは、箱根駅伝の予選会を突破できなかった大学の陸上部です。目標に届かなかった選手たちと、学生連合チーム。ひとつの大学の応援だけでは捉えきれないところへ、視線が向きます。
駅伝中継では、順位やタイムが刻々と変わっていきます。その数字のそばに、どんな人がいるのか。競技を見るのが好きな人なら、そんな問いを持って読み始めるのもよさそうです。
もうひとつの入り口は、テレビ中継の現場です。出版社の上巻紹介には中継プロデューサーが、下巻紹介には本選と中継スタッフが登場します。走りを追う人と、その姿を視聴者へ届ける人。小説の題材は、コースの上だけにはとどまりません。
こちらは、スポーツの細かな知識よりも、「仕事をどう果たすか」「組織の中で何を選ぶか」に関心がある人へすすめたい入り口です。中継の画面を受け取る側から、届ける側へと視点を移してみる。観戦とは違う角度で箱根駅伝に近づけそうです。
どちらから入っても、読む前に勝敗を調べる必要はありません。選手やスタッフが何を選び、その先に何が待つのかは、本の中に残しておきたいと思います。
文庫は上巻・下巻の2冊
これから手に取るなら、文春文庫の上下巻があります。上巻は432ページ、下巻は384ページ。短い時間で読み切る一冊というより、少しずつ読み進める時間を用意したい長さです。
まずは上巻から。上下巻を一度にそろえるか、上巻を読んでから下巻を選ぶかは、自分の読み方に合わせてよいと思います。借りる場合も買う場合も、巻の表示を確かめておくと迷いません。
| 書名 | ページ数 | 税込定価(出版社表示) |
|---|---|---|
| 俺たちの箱根駅伝 上 | 432ページ | 968円 |
| 俺たちの箱根駅伝 下 | 384ページ | 968円 |
上巻 ISBN 978-4-16-792552-9
下巻 ISBN 978-4-16-792553-6
著者はいずれも池井戸潤さん。文藝春秋刊、文春文庫で、発売日は2026年9月2日です。上の情報は文庫版のもので、単行本や電子版とは分けてご確認ください。価格は出版社の表示に基づき、購入時の価格や在庫を保証するものではありません。
中継を待つ時間にも、物語を
観戦の前に読むなら、レースの答え合わせではなく、ひとつの物語として楽しみたい本です。走る人に関心が向くのか、伝える仕事のほうが気になるのか。読む前の自分の興味を、まず入り口にしてみてください。
年末の読書計画に上下巻を置いて、少しずつページを進める。正月の中継を楽しみに待つ時間に、そんな過ごし方を加えるのもよさそうです。
出典
文藝春秋BOOKS『俺たちの箱根駅伝 上』『俺たちの箱根駅伝 下』の書誌と紹介を参照(2026年11月3日確認)。ドラマの放送開始日・放送枠・主演は、同ページの紹介による(2026年11月4日確認)。本記事は公表された紹介情報をもとにした読書案内です。
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